茶道教室に通い始めてしばらく経つと、許状申請のお話が出てくると思います。
許状とは何か?そして許状申請にかかる費用は一体どのくらいなのでしょうか。
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許状(きょじょう)って何?
裏千家のお稽古では、以下の表のとおり、順を追って各点前のお稽古をしていきます。次の階級の点前のお稽古をすることを、正式に今日庵から許された証書。それが許状です。(裏千家HPリンク)
まあ、お点前のお稽古をすることを許されるって何なんだろうって正直思いますけどね。爆
種目 | 資格 |
入門 |
初級 (一括申請のみ) |
小習 | |
茶箱点 | |
茶通箱 | 中級 |
唐物 | |
台天目 | |
盆点 | |
和巾点 | |
行之行台子 |
上級 (助講師) |
大円草 | |
引次 | |
真之行台子 | 講師 |
大円真 | |
正引次 | |
茶名・紋許 | 専任講師 |
準教授 | 助教授 |
許状にかかるお金の話
許状申請費用=挨拶料はいくらかかる?
許状申請には、まとまったお金が発生します。茶道はお金がかると思われる所以はこの許状申請料にあるかもしれません
階級が上がるに連れ、なかなかのお値段になってきますので、初めから心の準備をしておかないと、申請費用=挨拶料を、ある日突然言い渡されると驚きますよ。
不安な方は、入門する前に先生か、教室の先輩に聞いておくと心づもりができて良いかと思います。
あなたが入会しようとしている茶道教室は、
- 教室全員が許状申請をどんどん進めていくスタイルなのか。
- 頻度はどのくらいなのか。
1種目ごとの挨拶料は、高級レストランでのお食事1回分くらい。大したことはないんですよね。
しかーし!許状申請は年に一度しかできないため、資格証ごとの種目をまとめて申請するのが一般的のようで、
- 「初級」
- 「中級」
- 「上級」
- 「講師」
- 「専任講師」
- 「助教授」
ごとに申請すると、一度に数万~十数万のお金が必要になってきます。
裏千家許状申請料一覧表
それでは具体的にどの許状でどのくらいの申請料がかかるのでしょうか。下の挨拶規定をクリックすると、裏千家の公式案内に飛ぶことが出来ます。
*なぜでしょう。久しぶりに見たら、公式の挨拶規定が消えていました・・。こういうことはオープンにしてほしい。料金改定があるのでしょうか。
ちなみに、Hana自身が以前お支払いした金額は以下。
- 「講師(真之行台子・大円真・正引次)」申請時は、79,000円。
- 「茶名」申請時は、160,000円くらいでした。(別途お礼。お礼については次の章で。)

申請費用とは別に先生にお礼を包む?
またこの許状申請の手続きを先生にしていただくことに対し、先生にお礼を幾らか包む教室もあるようなので、(むしろそちらが大多数と思う。)そのお礼の金額の相場を教室の他の社中さんに確認しておくとよいと思います。
教室によっては、挨拶料以上になることもあるそうです。
「お礼って何?」「腑に落ちない・・」と、もやもやした気持ちに発展しまいかねない、茶道ではちょいちょい発生するこのお礼ですが、
Hanaとしては、こういった許状申請のタイミングで幾らかお礼を包むというスタイルも、的を得ているということが、お稽古を始めて数年経つと分かってきました。理由は次の通り。
茶道の先生、めちゃめちゃお金かかる説
茶道教室を維持するのには、とにもかくにもお金がかかります。
だってね、、教室をきちんと維持し、お稽古を継続させるためには、
- 茶道具の新調・修理
- 先生同士のお付き合い(生徒に様々な経験をさせるためには必要です)
- 茶会券購入(数十枚購入は通常のようです。)
などなど、 先生が一切合切請け負っています。ので、茶道の先生、めちゃめちゃお金かかります。
お茶の先生、本当に大変です! (注:ワタシはお茶の先生ではありません。)
しかし、お道具などを買い揃える費用は、毎月の月謝に含まれていない場合がほとんど。つまり、お月謝だけでは、茶道の先生、赤字で持ち出しの場合がほとんど!
教室を継続するのに必要なこれらの費用を、「お礼」という形で、数年に一度ドカンとお支払いするというのも、あながち間違いではないよな、と今なら分かります。
許状申請をしてくださったお礼=手数料、ってことなのですが、こういった普段のお稽古での費用と考えるとしっくりくるなぁ、と思うのですが、いかがでしょうか?
毎月、教室継続費として千円・2千円ずつ、月謝とは別に、先生にお支払いする方法もありですよね。
先生もなかなか他の教室と違うことは出来なかったり、お金のことなので言い出しにくいというのもあるのでしょうが・・。
ほんで、Hanaはお礼いくら包んでんねん?
Hanaの教室は、明確なルールはないとのことなので、Hana自身は許状申請料の端数分を切り上げてお渡ししています。つまり許状申請料が79,000円ならば、お礼は21,000円として、10万円お渡しする・・。というように。
え?少ない?笑
まあ、そこは人それぞれで。
せっかく踏み出した茶人としての長い旅、お金のことで予想外のことが起きると、どうしても不信感を抱いたり、金銭的にお稽古続けるの難しい、ということが出てくるかもしれません。
お金のトラブルで茶道をやめていく人は少なからずいるようなので、事前に把握しておくのが良いと思います。
申請料・お礼は何に入れて渡す?
これもその教室ごと、人それぞれであると思いますが、Hanaの場合はいわゆるご祝儀袋に入れてお渡ししていました。当然ですが、新札を用意しましょう!銀行の窓口へGO!!
- 10万くらいまでは以下のような袋。予め「御礼」と印字されているので、その下に自身の名前を書くだけでOK。紙幣を包む中袋もついています。
- 茶名申請時などは紙幣もどかーんと多数なので、それを包む袋もそれ相応のものにグレードアップしました。はっきり覚えていませんが、かなりド派手なものした記憶が・・こんなだったかな。↓