2022年、今年の冬は特に寒いですね〜。地球温暖化というのは、地球がただ温暖になるわけではなく、しっちゃかめっちゃかの気候変動が起きるってことなんですね。
こんなに寒いし、まだまだコロナ拡大による自粛ムードがある中、お出かけもなかなかしにくいので、おうち時間は増す一方です。そんなおうち時間のお供の本を探しに近所の書店へ。たまたま見つけたのが以下の2冊。
やっぱりお茶の本に目がいってしまいます。抹茶はもちろんですが、Hanaは紅茶も好きなのです。
月曜日の抹茶カフェ
連続短編集です。東京と京都で順番に話の舞台が入れ替わります。
Hanaは知りませんでしたが、「木曜日にはココアを」という人気小説の続編だそうで、話の中心軸となっているのは、前作と同じ、東京のとある喫茶店「マーブルカフェ」。今作では、このマーブルカフェの定休日にたまたま抹茶カフェをやったら・・のお話から始まっています。
抹茶はもちろん、お煎茶や、地元で贔屓にされてきた和菓子屋の上生菓子、抹茶パフェや、抹茶ゼリー・・登場するメニューそれぞれを想像しながら読み耽っていると、今すぐ抹茶カフェに行きたい!という衝動に駆られます。笑
とともに、こういうカフェがふらっと歩いていけるご近所にあったら、世の中もっと皆んな優しい気持ちになれるかも、なんて思ったり。ただ一杯のお茶を飲んでほっとしたら、それだけで体も心も温まる気がする。お茶って不思議ですねぇ。小説ですが、お茶のパワーを久しぶりに感じました。
今、ネット検索してみたら、アマゾンでベストセラー1位になっていました!ふー!
最高のアフタヌーンティーの作り方
日本のお茶が抹茶なら、英国のお茶はもちろん紅茶。紅茶もまた、それはそれは美味しいですよねぇ。近所のスーパーのティーバッグ紅茶でなく、茶葉から熱々のお湯で入れる紅茶。(ティーバッグ紅茶も美味しいものありますけどね。)香りはもちろん、こんがり色づいた茶葉がティーポットで優雅にダンスするのを見ていると、それだけで贅沢な気分になれるものです。そして、”モワン”とあの香り。くらくらさせてくれますよね。どんな味が待っているんだろう〜と、しっかり期待させてくれるものです。
このお話の舞台は、東京のとある老舗ホテルのアフタヌーンティールーム。アフタヌーンティーに憧れてこのホテルに就職した一人のレディの成長物語と共に、そこに集う同僚やお客の人生を描いた小説です。アフタヌーンティーにかなり詳しくなれる一冊です。
こちらも同じく、物語に登場するスイーツはもちろん、次から次へと出てくる紅茶の数々。紅茶ってすごいですねぇ。お菓子との取り合わせがあるんですって。”このお菓子にはこの紅茶が合う。”っていうふうに。ワインや日本酒みたいですね。
この小説もまた、やっぱりお茶って人の心を和ませるものなんだなぁと感じ、ほっとした気持ちになりました。紅茶やアフタヌーンティーって、日本だと女性のものというイメージがありますが、英国では当たり前に紳士も嗜むのですよね。紅茶は日常の一部ですもんね。アフタヌーンティー楽しむジェントルマン、良いですよねぇ。
余談ですが、スコーンのクロテッドクリームとジャムの組み合わせって黄金のマッチングと思いませんか?日本じゃなかなかお目にかからない、クロテッドクリームっていうのが特別感があってHanaは好きです。
あとがきに、取材「椿山荘」と記載がありました。東京の老舗ホテルがモデルになったのですね。ホームページ覗いてみてびっくり。小説通り、四季折々の庭園を眺めることができる素敵なティールーム。いつか訪れたいです。
どちらもお茶をもっと好きになる、心が温まる作品です。
