色々 / Others

茶室のある美術館: 佐川美術館 樂直入が設計した茶室へ行ってきたよ。

滋賀県守山市にある「佐川美術館」は琵琶湖のほとりに佇む、茶室のある美術館です。佐川急便創立40周年記念事業の一環として、芸術・文化の振興と発展への願いを込めて、1998年にオープンしました。

その建物はまるで大きな泉の中に浮いているかのよう。水・空・緑、自然と調和したその佇まいは、ただの箱ではなく、計算されてつくられた美術館の名に相応しい芸術的建築物。

著名な設計者によるものに間違いないと思っていましたが、公式ホームページには建築に関する情報があまり見つかりませんでした。ですがこの美術館、建築に関連する様々な賞を受賞しています。納得です。

Hachi
Hachi

この建築はもっともっと深掘りした情報知りたい人多いと思うな。

 美術館入口への通路

水面がキラキラ光ってとても美しいよ。

Hana
Hana

この美術館の展覧会は定期的に内容が入れ替わる特別企画展と常設展示物とで構成されており、注目したいのはその贅沢な常設展示物。

日本画家の平山郁夫氏彫刻家の佐藤忠良氏陶芸家の樂吉左衞門氏、3名の作品をコレクションしており、それぞれのアーティストのための館が館内に設けられています。

「日本画家平山郁夫氏の館・平和の祈り」「彫刻家佐藤忠良氏の館・ブロンズの詩」「陶芸家樂吉左衞門氏の館・守破離」と、それぞれ独立したスペースになっているので、じっくりと見学することができます。ライティングも絶妙で作品の世界に引き込まれますよ。

そしてそして、茶人が狂喜乱舞する茶室がここ、佐川美術館にはあります。

「樂吉左衞門氏の館・守破離」にある、15代樂吉左衛門・直入が設計・監修した茶室で、足を踏み入れた瞬間から、直入のこだわりがぎっしり詰まっていることが分かる茶室になっていますよ。

茶室の構成は?

広間 俯仰軒 外観

寄付・・水露地・・中潜・・埋蹲・・小間 盤陀庵・・広間 俯仰軒

この茶室、ちょっと普通の茶室ではない。

茶室への入口は水庭の下、まずエレベーターで地下へ降りていきます。

秘密基地みたい。

Hana
Hana

間接照明だけの明かりしかない寄付。コンクリートの壁面とオーストラリアの鉄道で使われていたという直入こだわりの枕木を床材に使った通路を歩いて待合へ。

ジンバブエの石材を踏石に使った待合へと進みます。待合からは水露地を眺めることができます。

待合・水露地は外にあるため明るいのですが、相変わらずそこは水庭の下。水庭の水が少しずつ水露地の壁面を伝うギリギリの高さに水庭の一部をくり抜いてつくったこだわりの水露地になっています。

無機質なコンクリートの水露地が青い空と太陽の光、そして少しずつ壁面を伝い落ちる水とコラボレートし、禅を感じる空間になっています。

続く中潜・埋蹲を通り抜け、再び水庭の下に水没する小間と水の中に浮かぶ広間へと歩みを進めていきます。

広間について

当館の茶室の広間の床の高さは水庭の水面と可能な限り同じレベルを保つように考えられています。「水面と同じ高さに座す。人は自然と同じレベル、目線で生きていかなければならない」そういった思いが込められています。

茶室見学のご案内

この広間、ただでさえ本館の喧騒から離れた茶室の更に一番奥にあるので、とても静かな空間になっています。非常に居心地が良い空間で、いつまでも眼前に広がる水庭を眺めていたい気分でした。他の世界とは隔離されたようなスペースにいる感覚を覚えます。

撮影禁止のため、ご紹介できる画像が無いのですが、見学者には茶室の写真集が配布されます

茶室の写真集
Hachi
Hachi

とにかく普通の茶室ではない。

茶室見学方法は?

茶室の見学は事前予約制です。1枠30分、定員10名で入館料とは別に1,000円/人の見学料が必要なので、ご注意ください。美術館の学芸員の方が案内してくださいます。

お茶会もやってます!

2010年度から、茶室の広間での呈茶「青蘆(せいろ)茶会・寒蘆(かんろ)茶会」が不定期で開催されています。茶道を習っていない方でも気軽に参加できるようにプログラムされているようです。10このような素敵な場所で、更に樂茶碗でお茶を飲めるという贅沢な内容で、10,000円から。

各茶会の詳細は公式WEBで確認できます。

Hanaもいつか参加してみたいなぁ・・

Hana
Hana