10月、暑い夏が終わり、季節は秋。
名残惜しい気持ちもありますが、風炉は今月でおしまい。来月からまた、炉の季節がやってきます。
この季節に行われるお点前が「中置」です。
茶道では季節に合わせて「釜」を置く場所が変わります。夏にはできるだけ火を客から遠ざけ、冬はできるだけ客に近づける。
利休七則、「夏は涼しく冬は暖かに」の精神ですね!

Hana

Hachi
ドヤ顔・・。
風が少し冷たくなってきたこの季節。暖かさを少しだけ求める季節。
「中置」の点前には、釜を、ザ・風炉の季節の場所よりも、少しだけ客側、つまり点前畳の中心に釜を据えることで、客に暖かさを感じてもらうという狙いがあります。
「中置」では玄々斎好の五行棚という棚がよく使われます。
木火土金水の五行が棚の中に存在することから、五行棚と呼ばれています。
- 木は天板と地板の木
- 火はもちろん釜の火
- 土は風炉に使われている土
- 金は釜の金
- 水はもちろん釜の水
五行棚は、天板と地板(杉)・節のある竹3本で成っている。
竹はそれぞれ節の数が異なっており、節目が1つの竹は一番奥、2つの竹は客付き(正面みて右)、3つの竹は勝手付き側(正面みて左)になるよう組み立てます。

準備
- 天板の中央に棗を荘る
- 水指は釜・棚の地板の左斜め前に斜めに据付
- 茶入は釜・棚の地板の左斜め前
(元々風炉で茶入を荘つけていた場所 *エア水指があると思ってその前)
点前のポイント
- 天板に柄杓・蓋置を荘る場合でも、湯返しはしない。