Rediscover Japan.
お茶の世界。日本の楽しいこと、美しいもの。
茶道色々 / chado

徳川美術館 “裂の美展”に行ってきました

すごい曇天・・

徳川美術館で開催中の展示会「裂の美展」へ行ってまいりました。徳川美術館は名古屋市東区にある日本庭園「徳川園」に併設されている美術館です。元々このエリア一帯は尾張徳川家の別邸でした。

ゲートには徳川の御紋

この徳川美術館、お隣の日本庭園・徳川園のおまけみたいに思われている節があります。

ところがどっこい!

この美術館が所蔵する美術品、実はお宝だらけなんです!

“徳川”の名がついた美術館らしく、尾張徳川家が所有していた美術品の数々コレクションしております。「源氏物語絵巻」をはじめとする、国宝もございますよ。

裂の美展のリポートの前に、、、どうしても言いたい。

徳川美術館が所蔵する茶人必見のお宝!

ここ徳川美術館には、なんと、千利休の遺作 茶杓「泪」が所蔵されています!

時は安土桃山、豊臣秀吉に切腹を命じられた千利休が最後の茶会で使うためにつくったといわれる利休最後の茶杓です。千利休亡き後、弟子の一人であった古田織部が受け継いだといわれています。

「侘び茶」を完成させたといわれる千利休の遺作。

Hanaは茶道を嗜む者として、このストーリーを知った上で、この茶杓を目の前にした時、様々な思いが浮かんできて、しばしその場から離れられませんでした。

利休はこの茶杓を削りながら、何を考えていたのかな・・・、弟子たちは?秀吉は?

思いにふけっていた時、同じく隣で泪を見ていたおじいさんが一言、「なんだ、こんなのただの竹の棒じゃないか。」と言い放ったのですが、そのとき、「そうか。何も知らない人から見たら、これはただの竹の棒なんだなぁ。」と。

この世界の物事には一度見ただけでは分からない、壮絶なストーリーを秘めている物事が実は沢山あるんだろうなぁ・・と、考えさせられましたよ。

茶杓「泪」は徳川美術館が所蔵していますが、常設展示されているとは限りませんので、事前に確認が必要です。

それでは。

裂の美展に行ってきました!

展示品は撮影禁止・・

 金襴や緞子、更紗といった海外から渡った華やかな裂地は、書画の表装や茶道具の包みに用いられてきました。特に茶人たちに鑑賞の対象としても重宝された「名物裂」は、手鑑などに貼られ大切に保存され伝わりました。このため、裂地は繊維という脆弱な性質ながら、現在でも様々な裂地を見ることができます。

 尾張徳川家では、手鑑に貼り込まれた状態のみならず反物や端切れの状態で、「名物裂」をはじめとする数多くの裂地を守り伝えてきました。一般にはわずかな断片でしか見られない稀少な裂地も、ときに織留を含めた、良好な状態で遺されています。また、掛物や巻物の表具をはじめ、茶道具の仕覆や包袋、能装束などに用いられた裂地からは、往時の尾張徳川家の洗練された美意識を垣間見ることができます。

 本展では、尾張徳川家の裂地コレクションをひもとき、様々な裂地を紹介いたします。

徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 2019企画展 「裂の美」作品リストより

展示品は123点。14世紀〜19世紀までの 金襴、金紗、印金、錦、緞子、更紗、蒙流(もうる)、間道 を中心に様々な裂が展示されていました。

この時代の裂は使っている糸が細く、現代では考えられないくらいの細かな織がされている裂がほとんどだったようです。糸の細さが肉眼では確認できないので、拡大された写真が裂の隣に展示されていました。

数百年前のものとは思えないほど、保存状態の良いものが多くて驚きました。徳川美術館所蔵の、二人静金襴(正式名称:紫地向鳳凰丸金襴)の仕覆の価値が金二百両であると記した文書があり、驚きました。当時でも最高ランクの仕覆だったそうです。大切に扱われていたはずです・・。

瀬戸焼の肩衝茶入 筒井 などの大名物の仕覆をはじめ、名が広く知れ渡っている茶入の仕覆も沢山展示されていました。この時代らしいなぁと思ったのが、刀を入れる袋!この袋にも金襴の裂地が使われていました。華やかです。

豪快な図柄ものや、繊細で緻密なもの、現代ではなかなか見ることのない図柄の裂地もあって、とても興味深かったです。

例えば、人形緞子の裂地。唐子という名称の人形が、唐草からぶら下がったり、よじ登ったりする図柄ですが、とても可愛いかったです!現代では中々見かけることはありませんが、もっと使われると良いのになぁ。

展示後半ではインドやペルシャから入ってきた更紗と蒙流の裂地が展示されていましたよ。名物裂から一点してなんとも華やか!違いがより鮮明にわかりました。

更紗とは?

更紗は金襴などの糸の織で図柄を出していくものとは異なり、木版を、植物の種子などを染料に使い、スタンプのように木綿(絹もあるらしい)に押して、図柄を完成させるものです。

この製法、はじめに聞いたときは、「スタンプしていくだけなら金襴や緞子に比べて簡単にできそう!」と思いましたが、実際に更紗の作り方を読んでみたら、いやどちらも大変だこりゃ・・。

Hana
Hana

更紗はとてもカラフルで華やか!新しさを感じさせる図柄ですよ。

 

Hanaは裂にあまり詳しくないのですが、この日は仕覆に詳しい方が一緒にと誘ってくださったので、それぞれの裂地について詳しくお話を聞くことができました。

知らないことを知るって本当に楽しい!今日を境に、仕覆や裂地を見る目が変わりました。

Hana
Hana

お茶の楽しみがまた1個増えました♩

おまけ:ミュージアムショップでこんなに可愛い懐紙を見つけました。

懐紙って手軽に買えるお値段で、季節を感じることのできるアイテムなので大好き。すぐに買うHanaが速攻で買うアイテム。でもまだ家に大量にあるので使う頃には季節変わるし・・と、今日はぐっと我慢しました。笑