茶道を習いたい!でも、茶道のこと何も知らない。
茶道の先生はもちろん、茶道を習っている友人もおらず、教室ってどうやって探せばよいのかよくわからない。それに茶道教室ってピアノ教室とかと比べて、何だか色々と怖そう・・。しかも何だかお金もいっぱいかかりそう!

茶道教室を探し始めたときのHanaの心境です。
そんな茶道に興味はあるけど、教室探しがわからない方のために、自分にぴったり合う茶道教室を見つけるためのプロセスをまとめました。
ちなみに男性の方は、「茶道教室って女の園という感じで何だかちょっと気が引けるなぁ・・」という心配もあるのではないでしょうか。しかしながら、この点は心配ご無用です。一度やってみればすぐにわかりますが、ほとんどの茶道教室では社中(弟子たち)の男女比率が1:9、もしくは2:8。
ほとんどWoman.
Hanaの教室なんて、男性は1人もいません。こんな状態の現代の茶道教室、男性の入門希望者は特に歓迎され、ちやほやされるわ、頼りにされるわ、超楽しいお稽古ライフが送れますよ。笑
茶道がどんどん好きになる 茶道教室の選び方

コンテンツ
流派を決めよう!
茶道には流派が存在します。三千家といわれる、「裏千家」「表千家」「武者小路千家」を筆頭に、「松尾流」や「織部流」など様々な流派があります。
教室の数が圧倒的に多いのは三千家の「裏千家」「表千家」「武者小路千家」です。なので、探しやすいのはこの3つのどれか。引っ越しなどで、新しい教室を1から探さなければならなくなったときのことを考えると、この三千家ならば新天地でも比較的見つけやすいでしょう。
しかし、後述する “Hana的 抑えたい重要ポイント”を抑えた教室に、もしも巡り会えたなら、流派は気にせずその教室に決める、流派後付け方式でもよろしいかと。
なぜなら”Hana的 抑えたい重要ポイント”を満たした茶道教室に巡り会うことは奇跡、まさに一期一会の出会いだからです・・。
Hana的 抑えたい重要ポイント
- 先生を慕うことができる
- 社中(弟子たち)と仲良くやれそう
- 通える距離にある
- 月謝の負担が大きすぎない
- 社中の決まりごと
①「先生を慕うことができる」
この中で最も重要なポイントです。
(おそらく)長きに渡り、あなたの師となる先生は、あなたが少しでも人として慕うことのできる方でしょうか。あなたの道徳や価値観と先生のそれがあまりにも違わないことが大切です。
教室を見学したときに、最初に感じる少しの違和感は茶道のお稽古を重ねれば重ねるほど、大きくなっていきます。お茶の先生からはお茶を通じて様々なことを教えていただくことになるので、後々、この点はとても重要になってきます。
②「社中(弟子たち)と仲良くやれそう」
重要ですが、①をクリアしていれば問題ないとは思います。なぜならばあなたが師として慕うことができる人の元には、あなたの道徳や価値観と似た人が集まってくるからです。
たまに、「あらら、この人どーしちゃったの」っていう弟子も紛れ込んでいるかもしれませんが、あなたが慕うことのできる先生はそんな彼や彼女のことは、恐らくお見通しです。良い感じにいなしてくれることでしょう。
③「通える距離にある」
大切です!忙しい毎日の中でお稽古のために割く数時間は、一度や二度ならまだしも、毎週のこととなってくると生活の自由時間のうち、なかなかの時間を占めることになります。どうしてもこの先生から習いたい、というわけでない場合、生活圏内の無理なく通える範囲で探しましょう。
④月謝の負担が大きすぎない
茶道教室のお月謝は大体以下から構成されています。
■お稽古代(月謝)・・・先生にお点前を教えていただくためのお金。
■水屋代・・・・・・・・抹茶、お菓子、点前で使う炭代など。
この2つを合わせて毎月先生に納めるのが一般的です。月3〜4回で、8,000円〜12,000円くらいがおそらく最も多い層だと思います。しかし、これ以上でも以下でも、大切なのは自分自身が無理せずに毎月お支払いすることができる金額かということだと思います。
⑤社中の決まりごと
これも可能ならば確認しておきたい!その社中特有の決まりごと。例えば、
- お茶会など、イベント参加必須の有無
- お稽古時の着物着用必須の有無
- お中元・お歳暮などのご挨拶の有無
などが考えられます。
お茶会やイベントの参加については、高い茶券ですと数万円になりますし、数百円のものでも時間がかかるので、全部に参加できないよっ、て方は一応確認しておきたい。
お中元・お歳暮のご挨拶の有無もまたしかり。○○円以上、と金額の指定がある場合もあるようなので、こっそり確認できたらしておきたいかも。
「お金のこと話すのははしたない」という思想が日本にはありますが、きちんと確認しておかないと、お金のことで茶道が嫌いになって茶道をやめちゃうという最悪のケースにつながる場合もあるので、注意しておきたいポイントです。
OK!ポイント分かった!どうやって探す?
さあ茶道教室を探しましょう!気になる教室を見つけたら、問い合わせ→見学を経て、入門する教室を決めますよ。
- 口コミ
信頼度NO.1はいつの時代も口コミ。周囲に茶道をやっている人はいませんか?「茶道に興味があるんだけどなぁ・・」と人と話すごとにボヤきましょう。「それなら○○さんが茶道をやっているから、聞いてみたら」と思わぬところで繋がったりします。
- 社中のリアルボイスで教室の雰囲気が分かる。
- 見学時、聞きにくいことを聞いておくことができる。
- 入門直後でも、教室に知り合いがいて心強い。
その教室の社中の1人と話すことで教室のリアルな事情や雰囲気、先生には聞きにくい質問なども聞くことができるので良いですね。入門した直後でも、教室に知り合いがいるというのはとても心強いものです。
- 看板・張り紙・カルチャーセンター
近所や勤務先、学校周辺などの普段は通ったことのない道を歩いてみましょう。日本に星の数ほどある茶道教室。神社の掲示板や民家に「茶道教室」の文字がないか注意して歩いてみると、意外にたくさん見つけることができますよ。
また、街のカルチャーセンターでは必ずと言っていいほど、茶道教室が開催されていますのでチェックしてみてください。
- 自宅から通える範囲で探すことができる
- カルチャーセンターは入門しやすい!辞めやすい!
- インターネット
最近はホームページやSNSを利用している茶道教室も増えてきました。FacebookやTwitter、Instagramも活用して、自分に合いそうな雰囲気の教室を探しましょう。教室の設備やお稽古中の雰囲気、お茶会の様子など、ホームページやSNSからは教室の様子や個性がよくわかりますよ。
また、公式な方法でいうと、例えば三千家の一つ「裏千家」では裏千家のホームページから稽古場を探すことができます。
- 教室の雰囲気、個性がよく分かる。
- お稽古回数や月謝などが明確に表記されているので、聞き間違いなどが発生しない。
- 裏ワザ:お茶会で探す
最後は難易度高めですが、実際に自身がおもてなしを受けて、「ここだ!」と感じた社中の先生に直接、弟子入りしたいとお話する方法があります。なかなか勇気のいることですが、失礼なことではありません。自分たちのおもてなしで心を動かされた人がいるということ、先方にはむしろ喜んでもらえると思いますよ。
リンク
「茶道は何だかよくわからない、怖い世界」と思われていることがありますが、そんなことはありません。誰でも、何歳からでも始めることのできる、比較的門戸の広いお稽古事だと思います。
自身が譲れないポイントを確認し、良い教室に巡り会い、茶道を始めましょう。茶道のことを何も知らない時期は、良い教室・良い先生に巡り会うことが最も大切です。お稽古を続けてしばらくすると茶道が好きになり、茶道を通じ、自分自身の世界もどんどんと広がっていっていることに気づきますよ。

嫌ならばやめればよいので「えいや!」で始めてみましょう。楽しい世界が待ってるよ♩