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点前 / procedure

裏千家茶道 点前の基本あれこれ・業躰指導の備忘録

宗家直下の伝承者・業躰として点前のご指導をくださる先生方の講義はいつも目から鱗。普段のお稽古では行き届いてなかったことやいつものお稽古の疑問に回答くださいます。

以下は、先日の講習での備忘録です。平手前のデモンストレーションを行いながら、先生が様々なご指導くださいました。

濃茶手前にて

  • 縁高の黒文字(正客分)は必ず斜め掛け?

例えば客が3人の場合、正客用の黒文字の下に置く黒文字は2本です。2本の黒文字の上に1本の黒文字を斜め掛けに置いては安定しません。最悪の場合、運び出しのときに黒文字が落ちてしまうことも。2本の黒文字の真ん中に正客用の黒文字を真一文字に置きましょう。その方が安定しますし、大切なのは、お客が黒文字を取りやすいかどうかということです。

  • 茶入を清めるときのポイントは?

指をまっすぐ伸ばす必要はありません。また茶入の胴を強く握る必要もありません。自然にそっと胴に沿わせるように持ちましょう。茶入は回して清めるため、あくまで回しやすいように持ちましょう。

  • 濃茶がダマにならないか心配です。

お湯が良い塩梅に煮え立っていて、抹茶の量がちょうどよければ、お茶はダマにはなりません。多くの人の濃茶点前に見受けられますが、穂先を力いっぱい茶碗の底に押し付けて茶を練ると、茶筌の穂先がいびつに歪んでしまいます。硯をするような感覚で練るようにしましょう。

共通すること

  • 点前のとき、畳16目に座るのはなぜか?

厳密に目で数えているわけではありません。茶碗と棗・茶入を自身の膝前に置き合わせようとすると、大体16目程度はないと入らないので、16目といっています。

  • 点前座のときの亭主のお辞儀は?

基本的に亭主は仕事中のため、「草」のお辞儀でよいでしょう。しかし、客付きに回った時は別。「真」のお辞儀も行います。

  • 帛紗さばきのポイントは?

帛紗を構えるときは、自身の膝より前に帛紗が出ない程度にゆったりと構えましょう。左手の人差し指を軸として帛紗をさばきます。このとき一度軸を決めたら人差し指はもう動かしません。

  • 水指の水を汲むときのポイントは?

水は上澄みをすくうようにといいますが、かと言って、表面のみをすくうことはせず、合がつかるほどには柄杓を水の中に沈めるようにしましょう。上澄みをすくうようにといったのは、その昔、水道水がまだ無かった時代、水には不純物が含まれていました。きれいな水=上澄みの水だったときの名残からこうなりました。水道水ができた今、そのようなことはもう気にしなくてよいのでは?と片付けてしまっては、茶道の全てを否定することになってしまいます。電気釜があるので、炭で湯を沸かさなくてよいのでは?と言ってしまうのと同じです。

  • 点前座にて待ちの時、亭主は手をどこに置くのが正しい?

膝頭と腿の付け根の間に置くようにするとよいでしょう。膝頭の方に置くとやる気が無さそうに見えてしまいます。

  • 点前全体の流れで注意することは?

点前は緩急です。1から10までさっさと進めるのはいかがなものでしょう。かと言って、1から10までをべっとりゆ〜っくりと行うのもそれはそれであまりよろしくありません。道具を清める箇所は特に時間をかけて丁寧に行うことを心掛け、その後はテンポを上げて、点前を行なっていくとスムーズです。

総評

点前は自然体で行うように心がけましょう。頭で考えすぎたり、厳密に数を数えながら行うと、点前全体が堅苦しいまた不自然な点前になってしまいます。

足運びについてもレクチャーを受けたので、別の記事にまとめるね!

Hana
Hana