美し国伊勢。
伊勢神宮内宮に続く細道にひっそりと佇む名水スポット、「天の岩戸」へ行って参りました。こちらのお水は名水百選に選ばれており、地元だけではなく遠方からもお水を汲みに来られる方がみえるようです。

天岩戸といえば、宮崎県の高千穂にも有名な天岩戸神社がありますね。他にも日本全国に天の岩戸という名前のついた場所は数々あるそうです。
そんな天の岩戸、なんと日本最古の歴史書である古事記に登場します。神話では、天照大神が弟スサノオの傍若無人な振る舞いに落胆し、この天の岩戸に引きこもったとされています。遥か遠い昔から守り伝えられてきた大切な場所、それが天の岩戸なのですね。
こちらの伊勢の天の岩戸は、正宮のある伊勢神宮内宮から車で30分ほど。正宮に続く国道の途中、細い山道を登って行きます。

この天の岩戸を訪れる前に立ち寄った内宮の別宮の一社・伊雑宮(いざわのみや)に設置されていた周辺図の看板にも、「至天の岩戸」と案内がありました。全ての場所がつながっているのですね。伊勢はやはり不思議な場所です。

広い無料の駐車場が整備されていますので、そちらに車を停めましょう。鳥居をくぐって携帯の電波も届かない山の中へ進みます。

この鳥居の先には「天の岩戸(恵利原の水穴)」、その先にあるこちらも神聖な場所とされている「風穴」、「猿田彦の祠」しかありません。そのため、昼間でも人は少なく、厳かな雰囲気。名水を汲みに来た方のおしゃべりの声と、森の音しか聞こえません。

ひんやりとした空気が心地良いです。やはり年中湿度が高いのか、道には苔が生えていて、少し滑りやすい場所がありました。歩きやすい靴で訪れることをおススメします。なかなかお目にかからないサイズの蛇もいました。山ですね。

10分ほど歩くと更に鳥居があります。中央には天の岩戸の文字が。

更にずんずん進むと右手に何かが見えてきました。こちらが名水場のようです。


禊の滝を通り過ぎると更に鳥居、そして奥に見える水汲み場には菊の御紋が。天の岩戸に到着しました。

こちらが水汲み場。この奥の祠からこんこんと名水が湧き出ていました。この竹筒の先から流れ出てくる名水をいただきましたよ。他にも人がいらっしゃったので、写真が撮れませんでしたが、かなりの水量で湧き出ていましたよ。
そして、天の岩戸の更に上へ上がっていくと、こちらも神聖な場所といわれている風穴への道が。せっかくなので登ってきました。かなりの山道なので、絶対にスニーカーで。登山です。

この更に奥へ進んでいきます。日が暮れてくると怖いので、必ず明るいうちに行きましょう。管理人さんなどはいませんので、迷ったらアウトです・・。

これが本当の獣道かもしれない・・・。

この上を登っていきます。道が見えません・・。

到着しました!天の岩戸から15分くらい歩いたところでしょうか。いつからここにあるのかしら・・。何だか不思議な場所でした。
帰宅してから、いただいた名水を沸かして、緑茶を入れていただきました。お茶を飲みながら本日の旅路について思いを馳せました。楽しかったなぁ〜。
